南アフリカランドとスイスフラン①
外国為替相場で取引はされていたものの比較的マイナーだったのだが、近年になって注目されるようになった通貨、ランド、スイスフランについてご紹介する。
ランドは、南アフリカ共和国の通貨である。
南アフリカ共和国というと、かつてはアパルトヘイトと呼ばれる人種隔離政策があったことでも知られているが、それ以外についてはあまり知られていない。
南アフリカの経済力を支えているのは鉱産資源である。
金やダイヤモンドなどの産出量は世界的にもトップレベルなので、近年の資源高が追い風となっている。
そのため南アフリカ国内は好景気が続いていて、ランドも世界有数の高金利通貨となっていて、近年では南アフリカランド建ての外貨預金も多く見られるようになっている。
南アフリカランドとスイスフラン②
スイスはヨーロッパの中立国であるがユーロには参加しなかった。
それはスイスという国の特性がある。
スイスは永世中立国を宣言し、世界中のあらゆる対立構図と無縁であるため、政治的な安心感を呼んで、世界中の大富豪が資産をスイスで保有するようになった。
そのため、スイスには銀行がたくさんあり、これが主要な産業にもなっている。
安心して資産を保有できる国と銀行が揃っているスイスはリスクを回避した資金が世界中から集まっている。
例えば、米国で起きた9.11同時テロの際には米国の信用不安が一気に広がり、全通貨に対して一斉にスイスフラン高となった。
スイスは高金利国ではないし、今後も上昇する可能性はあまりないとされているので資金を積極的に運用する国としては適さないが、リスクに晒したくない資金を保有するには最適の国である。
米国が紛争の当事国になることが多い近年では、有事のドル買いから有事のスイスフラン買いというのが市場の常識になりつつある。
